12月7日

 

 

 


朝起きるのに失敗するとその日は一日なにもかもダメなような気がしてしまう。4:00に寝て8:00に起き、二度寝して目が覚めたら9:30だった。洗濯でもしようかと洗濯機を開けたら昨日洗ったっきり干すのを忘れていた洗濯物が現れて、絶望的な気分になる。洗剤と柔軟剤をそれぞれ適量足し、スタートボタンを押す。洗い過ぎてダメになるような上等な服は1つも持っていないから平気だった。市役所に行く用事を思い出す。営業時間を調べたら丸々一日定休日だった。土曜日。母親に強く詰られる妄想をして気分が落ち込む。図書館に行く用事を思い出す。

 

ダラダラと準備をして学校の敷地の中にある図書館へ行く。昨日借りようとして学生証を忘れたために借りられなかった文献を数冊借りる。私は本の返却期限を完全に失念し、延滞に延滞を重ねたために図書館から約半年の利用停止を食らったことがある。それはもうおよそ2年前のことだった。

 

 

近所にあるチェーンの喫茶店に入る。家に帰ると悪夢のように散らかった室内が鬱を誘発するので家で作業はできない。スターバックスMacBookを開く若者を長い間馬鹿にしていたが、彼らも金を払って集中を買っていたのだと今は納得している。ミルクコーヒーは美味しい。豆乳オレは好きな味ではないので二度と頼まない。注文したサンドイッチが初見殺しの大ボリュームだったので死んでしまった。(しかし、そのサンドイッチを見たのは初めてではなかったので、この場合は自殺したということになる?)食べ終わってすぐ、借りた本を開くも集中できず文字が読めない。ツイッターとインスタグラムをしばし往復。本に戻る。そう難しくはないはずだがやはり多少はアカデミックな内容なので目が滑る。美男美女のカップルが淑やかに来店し、完全に嫌な気持ちになったのでなにもかも諦めて家に帰ることにする。

 

 

14:40ごろ。布団以外の全ての居住スペースに乱雑に物がばら撒かれているという状況に気鬱を煽られる。布団に入って目を閉じ、もう一度目を開けたら部屋は冷え切って殆ど闇の中だった。18:00過ぎ。時間を無駄にした苛立ちに任せて赤◯◯二でオナニーしたら真夏もかくやというほど汗水漬くになって本当に暗い気持ちになった。

 

 

卵かけご飯を夕食にする。買わなくてはいけない物があった気がして徒歩圏内の薬局に自転車で赴くも、店に入った途端何を買えばいいか分からなくなり呆然とする。店の中を数周するも、思い出せず。必要だったかどうかはわからないがとりあえず新しい歯ブラシと、食べたかったのでアイスを買った。

 

 

帰宅。敷地をまたいだ瞬間ティッシュペーパーを買いに薬局へ行ったのだと言うことを思い出す。戻ろうかとも考えたが、柔らかい紙ならどれも同じようなものだと言い聞かせトイレットペーパーで代用。真っ当に生きている人たち(置かれている労働環境などにもよるが)が概ね帰宅し、自宅で寛いでいるような時間帯になる。今日も何もできなかったと中途半端な死にたさが脳を満たす。私は自分の人生を気に入っていて、ほとんど満足しているものの、客観的に見てそれが正しいかどうかはもうずっとわからない。風呂に入らなければいけないことと、明日のバイトが変則的な時間帯のシフトで組まれていることに焦りを感じる。首の後ろが寒いがどうすることもできない。知覚している溜め込んだタスクの下でもっと大きな厄介ごとが蠕動している気がして、生まれてから一度も心配事を空にできたことがなかった。何もしないで誰とも話さないで1日が終わる。